握力を使った運動で血圧を下げ眼底出血の危険を抑制

高血圧症になると様々な合併症が現れますが、その中でもまさかと思われる合併症が眼底出血です。
心肥大、心不全、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、腎障害等の合併症の知識はあっても、血圧と眼が結びつかない患者も多く眼底出血が見過ごされがちです。
高血圧による眼底出血の原因は動脈硬化で、動脈が硬くなると静脈も詰まって狭くなり血栓ができてそこから血液が漏れて出血してしまいます。
この血液の漏れが脳で起こると脳出血、眼底で起こるから眼底出血です。
眼底出血は外側から見ると充血もせず痛み等の自覚症状がないので症状が進行しやすいのが特徴です。
視力の低下や視界の一部を奪ったり長期に放置すると眼圧を上昇させ緑内障の可能性もありますが、適切な治療さえ行えば失明等の心配はありません。

高血圧症に効果のある新療法として現在注目されているのが、カナダやアメリカの研究チームの実験により成果をだした握力計を使ったハンドグリップ運動で血圧を下げる方法です。
握力計を握ることで筋肉が収縮し血液の流れが低下、その後握りをゆるめることで血液が一気に解放されて流れ、心臓への血流が増すので一酸化窒素(NO)が出ます。
この一酸化窒素(NO)が血管を広げ、やわらかくし血管自体の柔軟性を高めるので血圧が下がるのです。
一般人が自宅で行う場合は高価な握力計は必要ありません。
タオルグリップと言って、家庭にあるタオルを丸めて握った時に指がつかない程度の太さに丸めます。
それを片手で2分ほど握って1分休み、別の手で2分握って1分休む、を1セットで左右2回づつ行います。
合計10分ほどで終わりますので、これを毎日続けます。
高血圧は思いもよらぬ合併症を引き起こす病気なので医師の指示に従い正しく治療しましょう。